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2004-07-29

個人情報のものがたり (3)

今までのところを整理しておくと、

  1. 「わたし」は、同窓会「てんどんクラブ」の会員である
  2. 「わたし」は、プロバイダー「うーみん」の会員である
  3. 「わたし」が「うーみん」に入っていることを、「てんどんクラブ」に知らせたことはない
  4. 「てんどんクラブ」は、団体として「うーみん」と契約した。つまり「てんどんクラブ」は「うーみん」会員である。(注意。より正確には、「てんどんクラブ」のホームページ管理担当者が「うーみん」会員になった、というべきだろう。形式は団体契約であったとしても、実際にホームページ管理を行うのは1人または数人にすぎないことは明らかだ)
  5. 「てんどんクラブ」は、「うーみん」のホームページサービスを利用して、いいかえれば「うーみん」のサーバーを借りて、「てんどんクラブホームページ」を開設した
  6. その「てんどんクラブホームページ」では、アクセス制御がされていた。そのとき使うユーザーIDとパスワードは、「わたし」の「うーみん」用のIDとパスワードだった

こういうことが起きてしまったのは、「うーみん」と「てんどんクラブ」の長年のつきあい、というか、なれ合いあるいは癒着とよぶべき関係もあるわけだが、それ以上に問題なのは、両団体がこのことを全く問題視していないことにある。

「うーみん」はインターネットサービスプロバイダーとしての見識が疑われる。会員の個人情報(少なくとも「うーみん」ID)を「てんどんクラブ」にもらし、ましてそれを認証に使わせてしまった。「うーみん」会員である「わたし」は、そのことを知らされていなかった。「わたし」の知らないところで、「わたし」のIDが、「てんどんクラブ」によって使用されていた。

「てんどんクラブ」も、ホームページを立ち上げて宣伝するのはおおいにけっこうだとしても、自分たちの会員の個人情報は守ってくれなければ困る。だれがうちの会員なのかということを、「うーみん」に知らせる必要性はまったくないし、もちろん知らせてはならない。

両団体とも、個人情報保護にかんする認識が根本的に欠落している。そのために、こんな非常識がまかりとおったのだ。

さて、聞くところによると「てんどんクラブ」会員は6000人もいる。たまたま「わたし」は「うーみん」にもとから入っていたが、そうでない人が圧倒的に多いはずだ。非「うーみん」会員の「てんどんクラブ」会員は、今回、どうなったのだろうか。それを調べてみたところ、さらにおそろしい事実があきらかになった。(この項つづく)

※このものがたりはフィクションです。

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